2010年04月25日

【サインシステムは時代とともに変わる・・・明治神宮前駅の駅名表示】

先週末の話になってしまいますが、原宿に用事があり、久しぶりに明治神宮前駅を利用しました。
普段はJR原宿駅や、地下鉄も表参道駅の方が利用頻度が高いので、たまたまです。
それで、千代田線(東京メトロ)に乗り込んでふと気付いたこと。

20100425-01.jpg

駅名表記の「明治神宮前<原宿>」って、前からだったっけ??

明治神宮前駅と言えば、都内近県在住で頻繁に地下鉄を利用する人であれば、「駅名は違うけど、明治神宮前は原宿だから」という感じに、JR原宿駅の目の前に出口がある事は広く知られていると思っていました。
私が地下鉄を使い始めた中学生の頃からそうだったので、私自身はそれほど違和感を感じていませんでした。

この「<原宿>」表記は目立つので、変わった時には自分が気づかないはずは無いのに・・・とちょっと複雑な気持ちになって調べてみたところ、今年の3月からそうなったようです。

東京メトロのリリースニュース
http://www.tokyometro.jp/news/2010/2010-06.html

「明治神宮前駅は原宿エリアにあるということを示し、休日の利用客増加をはかる」ということが目的のようですが、「外国人観光客の方々にも配慮したのかな?」と感じたり(休日の原宿は、首からカメラを下げた観光客風の外国人の方をよく見かけるので)。

ここで思い出したのが、東京メトロの路線を示すマークになっている、あの色とりどりの円です。
以前は「路線ごとに色分けされた円」のマークだったのですが、数年前「各路線の略字(英文字)を真ん中に配置した色分けされた円」のマークに変わり、駅名と一緒に、路線の略字+駅番号の表記が併用されたのでした。この表記は、目的地を記号で覚えて目指すことができるということで、日本語(漢字)が読めない外国人観光客の方、東京の地下鉄に慣れていない方、その他大勢の方々の利便性を向上させたと思います(これは東京メトロだけでなく都営地下鉄も同時でした)。

サインシステム、ちょっとしたことが大きな効果をもたらす。
時代のニーズに応えて、どんどん進化してほしい。
恩恵を受ける私たちにとってはちょっとしたことでも、きっと大きな経費がかかっているはずですが。

サインシステムは時代とともに変化して、私たちの幸せにつながるもののひとつなんだな、と考えたりした一日だったのでした。
posted by SUMICO at 23:01| Comment(0) | サインシステム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月05日

【東京メトロのマナーポスター、意外な展開】

約3ヶ月ぶりのエントリーです。ご無沙汰しておりました。

久しぶりだし、結構しっかりと記事を書くのかと思いきや、東京メトロのマナーポスターにまた反応してしまったので、その話題です。

昨年末にマナーポスターのことを書いたのですが、あれから、2回絵柄が変わりました。
ミスター哀愁のパートナー?として登場した「オバサン」が、結局ミスター哀愁の妻だったというのが発覚した2回でした。
彼女が妊婦さんになったかと思ったら次の絵柄変更であっという間にベイビーが。

「せっかく2人の間にできたベイビーなんだから、生まれたときから同じようにメガネかけてるとかいうオチが欲しかった」という話もあるのですが、それはそれとして。

最新の、2010年4月バージョンを発見しました。

20100405-01.jpg

「またやろう。」

なんと、今回はストーリーが急展開・・・
というか、逆の切り口です。
NGな例を示すのではなく、OKな例を示すという切り口が結構斬新。

しかし、なぜミスター哀愁の服装がパジャマ風?
しかも、なぜミスター哀愁は今回1人で出演しているのか?

そして、この切り口の変更は何故だろう?
もしかして、NGなネタがそろそろなくなってきたので、シリーズも終了近いという布石なのか?
などと、色々勘ぐって東京メトロのサイトを見てみたところ・・・

マナーポスター
http://www.tokyometro.jp/anshin/kaiteki/poster/index.html

「またやろう。」は、今年度の共通フレーズなのだそうです。

やはり、このシリーズはかなりのヒット作だと思います。
また一年、このポスターの展開を楽しみにしてみようと思います。

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東京メトロ公式サイト
http://www.tokyometro.jp/
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・・・余談です。
某駅をたまたま通りかかり見かけたのですが、マナーポスターが5枚並んで貼られていました。
ちょっとすごいアピールで思わず写真に収めてしまいました。

20100405-02.jpg

マナーポスターって、全国でいったい何種類くらい作られているんでしょうね。
1カ所に1種類でいいような気もするのですが・・・
ここまで貼り出す事情って、なんだろう?
素朴な疑問なのです。
posted by SUMICO at 23:59| Comment(0) | ポスター・看板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月04日

【Webサイトにおける色彩理論を学びたい】

私事で恐縮ですが、私の仕事は、今のところWeb制作主体です。
もっとも、Webデザイナーとして制作会社勤務・・・ではなく、某企業の自社Web担当という位置づけです。

自社Webの担当ということで、社内の様々な部署から様々な要望が容赦なく寄せられてくるわけで、そのひとつひとつに根拠や理由を示しながら、要望実現の可否を説明していくのは結構骨が折れる作業です。
現在はWebサイトのほぼ一切を1人担当なので、ディレクター的な役割もあり、制作担当としての役割もあり・・・と慌ただしい毎日になっています。

だからといって愚痴っぽくしていても始まらないので、自信を持って自分のスキルをアピールできるように、本腰を入れなければ。

・・・前置きが長くなりましたが、
昨年、色彩検定1級に合格したのを機に、自分にとって、もし「色彩」が仕事だったら、どういう分野やどういう立場が一番しっくりくるのかなぁと考えるようになりました。

それで、結局たどり着いたのが「Webサイトの配色」。
Webサイトの配色、といっても、いわゆるイメージをもとにした配色例の提示にとどまるものではなく、いわゆるアクセシビリティの考え方に基づきながら、CI(Corporate Identity)の視覚的表現や、Webサイトでの戦略実現につながるような、様々な色彩の考え方も含めて、勉強したり考察したりしたいな・・・というのが趣旨になります。

昨年12月に、アップルストア銀座で開催された「CSSNite Vol.42(Shift 3)」でCSSNiteに初参加し、同イベントの一連のセッションの中で、特に植木 真 氏のセッションが心に残りました。セッションの内容はJIS X 8341-3の2010年改定に関するものだったのですが、ごく一部分ながら、配色の「コントラスト比」が特に印象に残りました。

色彩は、個人の好みや視覚の特性、パソコンのモニタの機種、照明、など様々な条件で見え方が変わってしまうので、同じページを見ていても背景色の色味が違って見えたりするものです。
実際、私自身の経験でも、自分のA社製モニタで見えている色と、隣の人のB社製モニタで見えている色が、「これって、色相そのものが違うよね?」と思えるくらい異なって見えたことがありました。

そのような理由もあり、「もうちょっとここの色は濃く(薄く)ならないかなぁ」という、個々の条件ゆえに発生する漠然とした要望は日常的によくあることだと思います。

ここで問題なのは、「もうちょっと」「濃く(薄く)」というのが、具体的に何をどうすべきなのかということです。

「もうちょっと」とはどの程度なのか。
「濃く(薄く)」というのは、同じ色相で明度だけ低く(高く)すればいいのか、それともそもそも色味を変える必要があるのか。誰にとっても現状のページは見づらいのか。好みの問題は介在しないのか。

その尺度がないので、使用した色についての検討や説得がしづらい。

しかし、ガイドラインで指標となる値が示されており、それに基づいた配色を行うとすれば、かなりの割合で「もうちょっと濃く(薄く)しないと見づらいな」という事象は避けられると思います。
Webアクセシビリティに詳しいWeb関係の方々にとっては、おそらく常識かもしれませんが・・・

これまで、「なんとなく、イメージカラーを使う」とか「直感的に色を選ぶ(RGB値を指定する)」という作業に埋もれてしまっていた自分を、今更ながら反省するきっかけとなったのでした。
これから少しずつ知識や実践を積んでみたいと思います。

・・・という抱負だけを語って今日はおしまいなので、書きっぱなしにならないように心します。

備忘録的にリンクを貼ります。

株式会社インフォアクシア
http://www.infoaxia.com/

CSSNite
http://cssnite.jp/
posted by SUMICO at 11:52| Comment(0) | Webと色彩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする