白地に赤というシンプルな色使いが、却って目を引きます。

赤い羽根共同募金
http://www.akaihane.or.jp/
このポスターでは募金がどのような支援に使われるのかを、全て「赤」色(羽の色ですね)のピクトグラムで表現し構成しています。

以下、赤い羽根共同募金のWebサイト(http://www.akaihane.or.jp/content/topics/20091001.html)からの引用
(引用文ここから)
「じぶんの町を良くするしくみ。」をメインテーマにした今年のポスター、全国CMは、共同募金の使い途を分かりやすく知っていただくために、その事例を「アイコン」で表現しています。
(引用文ここまで)
ひとつひとつのアイコンは、これに決まるまでにどれだけデザインのダメ出しがあったかな?と思わず考えてしまいそうになります。
結構、絵としての表現がわかりやすく「そうそう」とうなずいてしまう。
個人的には、これはなかなかの傑作だと思いました。
駅など多くの人々が利用する施設内には、各種案内のためにさまざまなピクトグラムが使用されていますが、その多くはJISで規定されています。
参考:JIS Z 8210 「案内用図記号」
http://www.jisc.go.jp/
で、規格番号を入れて検索。
JISなどのガイドラインにしたがって案内表示を行うメリットは、利用者がどこへ行っても「このマークの意味は○○」という一貫した判断ができるようになる点でしょう。
でもこのポスターを見ていたら、もっと色々な案内表示があっても便利だったりするのにな・・・という気持ちにさせられました。
たとえば、この「手話・点字」のピクトグラムなど。

公共施設の案内カウンターに手話のできるスタッフが常駐している場合、案内カウンターであるというマークのほかに「手話スタッフ有」のマークとして並べるとか。
もしかして、そういうのは既にあるかもしれませんが。
案内表示はあくまでも、案内表示であることが役割です。
それ自体が周りのさまざまなデザインにカメレオンのように溶け込んで認識しづらくなってしまうようでは、本来の役割を果たせません。
ただ、もう少し「そこにそれらが表示されていることの楽しさ」「付加的情報の提供」が加わってもいいのではないかと思うこともあり・・・。
もちろん、表示マークの数が多くなりすぎると却って認識しづらくなるという点はあります。
たとえば、人間が一瞬見て覚えられる数字の桁数の限界は5桁とか7桁とか、あるように。
実は、街中にあるさまざまなピクトグラムをじっくりと追ってみたことがありません。
いずれ、ピクトグラムをひたすら探して記録してくるお散歩をしてみたいです。
探してみるといっぱいありすぎて、日が暮れても帰ってこれない・・・なんてことになったりして。